「ふれあい」VOL.24 2010年11月号

旧町村の枠を越え、踊りを通して町が一つに!
踊りを愛する女性たちが、祭りやイベントを盛り上げます!


代表 伊藤 典子(いとうのりこ)さん

新しい町のイメージソングを
たくさんの人に知って欲しい

平成17年、大宮町、紀勢町、大内山村が合併し大紀町が生まれました。
それを機に大紀町が町のイメージソング「大紀町四季の歌」を作りましたが、正直、歌だけではなかなか馴染むことができませんでした。
せっかくの町の歌にもっと親しんで欲しい、そういう思いからこの曲に振りをつけることを考えました。

私はもともと日本舞踊の師範をしており、踊りに使えるまちの歌が欲しかったので、丁度良い機会だと思ったんです。
この歌は大紀町の四季を通じて、町の自然や名所を軽快なメロディに合わせて歌ったものですので、歌詞に歌われている大紀町の山や空、水平線、サイクリングロードや花などを踊りで表現し、「大紀町へいらしてください」という思いを込めました。


地区委員 中世古 雅(なかせこみやび)さん

旧町村の枠を越え
踊りを通して町が一つに

メンバー集めには合併前の旧町村ごとにあった踊りのグループなどに声をかけ、人の輪を広げていきました。
もともと皆さん、踊りが好きな方たちばかりですので、すぐに人が集まり、仲良くなっていきましたね。
また、旧町村ごとにばらばらの衣装しかなかったのですが、町にお願いをして新しい着物を作ってもらいました。
人も集まり、衣装も揃ったことをきっかけに、正式に踊りの会「大紀町四季の歌踊り保存グループ」を立ち上げることができました。

これまで、大紀町ふるさとまつりや瀧原宮大祭、大平山つつじ祭りなど、町内で行われる祭りやイベントなどで披露してまいりました。最近ではイベント時に踊ることが浸透してきたので、メンバーの皆さんもたくさん参加してくれるようになりました。見ている方からも、「大勢で踊ってもらうのは楽しくて良い」との言葉をいただいています。今後も、大紀町で行われる行事には積極的に参加し、ひとりでも多くの方にこの歌と踊りを知っていただきたいですね。旧町村を越えた踊り好きな仲間たちが一緒になって同じ踊りを踊ることが、大紀町が一つになれる良い機会に繋がったのでは、と嬉しく思っています。


地区委員 米倉 悦(よねくらえつ)さん

踊り好きの女性が集まり
イベントを盛り上げる

私たちは合併前の旧町村ではそれぞればらばらの町に住み、別々の踊りの団体に所属していました。
町のイメージソングに合わせた踊りができたと聞いたとき、それはとても良いことだと思い、喜んで参加させていただきました。

その後は踊り好きな仲間達に声をかけていき、あまり苦労することなく人を集めることができましたね。現在では、太鼓や三味線を演奏していた人や、これまでまったく踊りをしてこなかった人まで「踊りに参加したい」と、町内全域の約70名もの方々にご参加をいただいています。

大勢で踊ることで祭りなどの会場が盛り上がり、「良かったよ」と声を掛けていただけるのが本当に嬉しいですね。
同時に、踊りがなければ足を運ばなかった地域へも、出かけられる良いきっかけになっていると思います。
踊りの際は、歌手の米倉伴子さんに生歌を披露していただいているので迫力がありますよ。

大紀町の協力を得て
お揃いの衣装を制作

町で準備していただいた着物は、私たちが中心となってデザインを考えたんですよ。
白をベースに、袖の表と裏に「たいき」の文字を、背中には紋の代わりに大紀町のマークを入れました。

大勢で踊る衣装ですから、少しでも爽やかなものをと思ってこのデザインにしました。
ただ、この衣装は町のものなのでお手入れには気を遣っています。
会費をいただかない会なので、衣装のクリーニング代の捻出に頭を悩ませているのが現状ですが、イベントの主催者の方にご理解をいただくなどしてやりくりしています。


地区委員 中井 智(なかいとも)さん

もっと大紀町を知ってもらう
新たな活躍の場を求める

これまで老人ホームへの慰問を行ったり、社会福祉協議会の新年会で踊ったりしてきましたが、これからは幼稚園や保育所へも活動を広げていきたいです。

また、町外のイベントにも積極的に参加していき、この歌と踊りを通じて大紀町のよさをさらに知っていただけるようにしていきたいですね。
このイメージソングは普段私たちが踊っているものと異なり、軽快で心がうきうきするような歌と踊りです。この歌と踊りがきっかけで、もっと活気溢れる元気な町になっていけばいいですね。


歌手 米倉 伴子さん(大紀町大内山)

「大紀町四季の歌」歌うことで町が元気に

大紀町は、自然や美味しい食べ物が多くあり、人の温もりが感じられる町です。
「大紀町四季の歌」は、町の名所や見どころがたくさん詰まった歌になっています。
この歌をできるだけ多くの人たちに聴いてもらい、一人でも多くの人が大紀町に訪れてくれたら嬉しい限りです。
これからも一人でも多くの人たちに大紀町を知ってもらうために「大紀町四季の歌」を歌っていきたいと思います。

大紀町四季の歌
(大紀町イメージソング)
唄 米倉 伴子
作詞 矢津 太郎
作曲 橋本 博行

大紀町には ふさわしい
滝原まいりの 宮の杜
春はつつじに かこまれて
みんなでサイクリング
知らない人とも なごやかに
ふれあう心の 駅がある

大紀町には なつかしい
自然としたしむ 蛍狩り
夏は川瀬に あゆはねて
浜ではトロピカル
おとずれたくなる 二度三度
ときめく綿の 海がある

大紀町には すばらしい
しあわせゆたかな 樹のめぐみ
秋はもみじに さそわれて
ツヅラト峠みち
世界につたえる 熊野路を
たたえる未来の 夢がある

大紀町には うつくしい
親子のたのしい 窓明かり
冬は阿曽湯に いやされて
話しの花が咲く
体のしんまで あたたまり
わけあう暮らしの 愛がある